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雑誌「PIXEL」1991年2月号記事

 
コンピュータグラフィックスが一般に使われ始めた1980年代後半から1990年代にかけて図形処理情報センターが発行する「PIXEL」という月刊誌がありました。
ここで紹介しているのは「PIZEL 1991年2月号」。
ここに私は日本ビクターの方から推薦で8ページの記事を書かせていただきました。
以下はその一部分になります。
 
当時私は日本ビクター(現:JVCケンウッド)のCGソフト「TRIMAGINE」を使用してて、クボタ社が販売していた3D-CADの「CADKEY」と組み合わせて主に業務用音響機器のアクセサリーの設計をしていました。
一番の目的は試作に入る前の意匠検討に使用して試作費用の削減を試みたいのと、什器の設計とプレゼンテーションを当時はまだ珍しかった先端手法のCGを使って営業力もアップしようというものでした。
 
「TRIMAZINE」はNEC社のPC-98上で動作するZバッファ法のレンダリングソフトでした。
扱えるメモリ数が小さくて処理速度にも大きな限界があった当時のパーソナルコンピュータでは数少ない業務に耐えうる速度と仕上がり画質の良いソフトであったと思います。
今は当たり前のレイトレーシングは負荷の大きなレンダリング法で当時のパソコンでは処理に時間がかかりすぎビジネス業務に適していませんでした。
 
私の作成したプロダクトデザインのCGは日本ビクターのカタログや同社がそのソフトウェアをOEM供給した新日本製鉄のカタログにも採用されていました。