CHICAGO

 2008年3月撮影 
 
シカゴのマコーミックコンベンションセンターで開催された世界3大科学機器展のうちの1つPITTCONを訪問したときに、仕事とは関係のない時間にぶらり歩いて撮影した写真です。
米国第二の都市シカゴは数々の映画やTVシリーズの舞台となっているのはもちろんのこと、音楽、演劇も盛んです。
早春とはいえミシガン湖を吹く風はまだまだ冷たく雪も舞い、始まったばかりのメジャーリーグのオープン戦は中止で見ることができませんでした。
 

Chicago Theatre

シカゴ劇場
 
シカゴ劇場は1921年に竣工したシカゴのランドマーク。
1979年に米国の重要文化財に登録されている歴史ある建造物です。
この有名な建物を見つけたはほんの偶然でした。
夜にシカゴ。
目的もなくただ歩いているとこの劇場のネオサインが目に飛び込んできたのです。
「おお、これは」
幾つかの映画で見かけた情景が思い起こされ、持っていたカメラを無意識のうちに構えてシャッタを夢中で切っていました。


 

Union Station

ユニオン駅
 
もしシカゴへ行くことがあれば行ってみたい場所がいくつかありました。
鉄道アムトラックの終着駅「ユニオン駅」もその1つ。
ここは数々の映画の舞台になったところですが私にはケビン・コスナー主演でロバート・デ・ニーロ、ショーン・コネリー等が共演していた「アンタッチャブル」のクライマックスシーンが忘れられません。
ギャングと麻薬捜査官が繰り広げる銃撃戦のなか。
乳母車が「コン.....コン......コン」と車輪を段差に弾ませながら落ちてくる。
そんなシーンの舞台になった大階段を一目見ようと駅にやってきたのです。
車社会のアメリカで大きな駅。
やはり歴史を感じさせる重厚さに満ちていました。
そんな禁酒時代を彷彿させる建物の雰囲気と映画の1シーンを思い浮かべながら、気分はすっかり「アンタッチャブル」の世界に浸っていました。

Cook County Treasurer's Office

 
クック郡役所
 
映画「ブルース・ブラザーズ」(1978年作)の主人公の二人。
ジョン・ベルーシ扮するジェイクとダン・エイクロイド扮するエルウッドの二人が孤児院の税金を収めるために駆け込んできたのがここクック郡役所。
二人を追うのは警察やSWAT、州軍の大群衆。彼らが駆け抜けたのがこのロビーです。
二人はエレベーターで上がり、群衆は階段を駆け上がる。
そしてスティーブン・スピルバーグ演じる税務署職員に税を納めるところでジ・エンド。
ロビーは30年前のままでした。 

The Loop

ループ・高架鉄道環状線
 
シカゴといえば高架鉄道。
第三軌条式の電車がシカゴ中心部から放射線状に各地域に向かって走っていますが、そのメインはなんとっても「ループ」。
シカゴの山手線というか環状線です。
 

 

米国へはあまり行くことがないのですが、このとき3度めの訪米にしてはじめて現地の鉄道を体験。 
たまたま乗った電車が1両づつ独立した方式で連結部から隣の車両へは乗り移れない構造になっていました。
「もしなんかあったらどうしよう」
と犯罪に巻き込まれたら....という想像は米国のテレビドラマの見すぎだったのかもしれません。

 

Sears Tower (Present name "Willis Tower") 

シアーズ・タワー
 
 110階建て。高さ527mのシアーズ・タワー(現在名 ウィリス・タワー)は現在世界第5位の高さを誇る超高層ビルです。
19世紀終わりから20世紀にかけて通信販売で財を成し、その後百貨店となったシアーズの本拠地でした。
103階にある展望フロア「スカイデッキ」からはシカゴの街を一望することができます。
周囲のビルが模型のように見えるのは東京スカイツリーから見た周囲の風景とよく似ています。でも、そこからの長めの最も大きな驚きはシカゴは碁盤の目をした街であることに気づくことかもしれません。

Chicago Picaso

シカゴ・ピカソ
 
ここも映画「ブルース・ブラザーズ」で登場したランドマーク。
パブロ・ピカソの屋外彫刻があります。
ところが作品のタイトルは実際には付けられていないとか。
だから人の形をした印象的な像は名前がないので「シカゴ・ピカソ」と呼ばれています。
地球の歩き方をこの広場で見ていたら、通りがかりのふくよかな黒人の女性から、
「道わかる?こっちが東であっちが西ね。分からなかったら教えてあげるわよ。ははは」
と声をかけられました。
大都市なのに気さくな街という印象を受けたのは言うまでもありません。
ちなみにシカゴは大阪と姉妹都市の関係です。


雪が吹雪くシカゴの摩天楼。